Banconsan

25ans+20

坪内祐三 ラブ

坪内祐三が好きだ。

もちろんにわかファンである。

著書はまだ一冊も読んでない。

きっかけは以前のエントリーに書いた、神蔵美子だ。

坪ちゃんの写真、それが私のストライクだった。

母性本能をくすぐる甘いマスク。ちょっと頼りなくてだらしない感じ。

そして、たまたまSPA!に連載を発見する。福田和也との対談。

これで、完全に嵌まった。

サブカル好きでインテリに弱い私のドストライク。

毎週、SPA!が楽しみで仕方ない。SPA!が楽しみだとか、低能すぎてとても口に出しては言えないので、ここに書いておく。

神蔵美子は何でこんないい男と別れてあんなおっさんと結婚したのだろうか。人の好みは謎すぎる。

その神蔵美子は、年末のクロワッサンに現夫の末井昭とのインタビューが載ってて、結構びっくりした。

さすがマガジンハウス。ていうか、クロワッサンはほんと侮れない。

昔のan-anがそのまま年を取ってクロワッサンになったという感じ、というか事実そうなんだろうが。

ふいにものすごいナッツな人が出てきて度肝を抜かれる。中川比佐子とか出てこないかな。私の中では激太りしてダイエットしてた時の映像の記憶しかないのだが。

最近、小林麻美がKunelで復活したが、確かに雰囲気はあるけど、さすがにちょっと年齢が年齢だけに顔が長さがカバーしきれてないと思う。ともさかりえの未来予想図になってる感。

脱線しすぎたが、ともかく、次号のSPA!で坪井祐三が西部邁について何を語ってくれるのか、待ち遠しい。

 

原田マハに憧れて

原田マハ原田宗典の妹だと知った時はちょっとした衝撃だった。
彼女のことを知ったのはいつだったろうか。多分、王様のブランチで、「楽園のカンバス」が紹介されているのを観たのがきっかけではなかったろうか。
小説家とキュレーター。どっちもかっこよすぎて、その両方が一人の女性の肩書につくなんてズルすぎると思ったから、多分その時の印象は良くなかった。単なる嫉妬。
それからつい最近、何かについて調べてる拍子に、「本の雑誌」のインタビュー記事を見つけた。そこで原田宗典の妹だと知って一気に親近感を抱くようになる。

www.webdoku.jp

彼女の蓼科の別宅の写真を何かの雑誌か新聞で見た時も、嫉妬の塊になってしまった。
静謐な空間に、完璧なセンスで選ばれた家具や小物。無理をしない、自然で、これ見よがしでなく、多くもなく、少なくもなく。
悔しい。
地団駄を踏みたくなるくらい。何をどうしたら、こんな風になれるのだろう。何で私はこんな風になれないんだろう。

goethe.nikkei.co.jp


もっとエッセイのようなものが読みたい。私生活を知りたい。そう思っても、どうもこの人はアートの事以外ではエッセイはあまり書かないようだ。プライベートは謎が多い。
何といっても彼女も子なし。
多分子供代わりにのラブラドールレトリーバーの写真はチラホラと見かける。
子なしエリート界の人。
憧れる。

キャリー・ブラッドショーの選択

SATC2はキャリーが無事にMr.Bigと結婚して2年目の物語だ。
以前一度観ているはずなのだが、その時は全く印象に残らず。
Gyaoの無料配信でたまたま発見して観始めたら、主人公達がみなそれなりに歳をとり、あのサマンサに至っては更年期真っ最中という設定だ。
世界中の女性達がこの物語に夢中になったのは、別にファッションがどうとかいう問題じゃない。
女性達が大なり小なり直面する問題を、デフォルメして、華やかに、キュートにして、最後は笑いにしてしまうという底抜けの明るさ、ポジティブさ、そして優しさにあるのだと思う。

この作品の中でも子なしはテーマの一つになっている。
ドラマの中ではど直球に、なかなか子宝が授からないシャーロットの選択を描いていた。
シャーロットはその後、映画版で、よくありがちな不妊治療をやめた途端に自然妊娠、というハッピーな結末が用意されている。不妊治療女性の理想形というところだろうか。
そして今回は、キャリーに本当に子供を持たないの?という質問が繰り返しなされる。
もちろんキャリーは年齢的には妊娠はかなり厳しそうなのだが、そこはアメリカ、代理母でも養子でも何でも選択できる。
彼女達がどういう結論を出すのか、結構緊張しながら観ていたのだが、彼女は、子供を持つことについては何度も話し合ったけど、持たないという結論にした、と、元彼のジョーダンに告白する。
最後にキャリーは普通の女性じゃないから、と言ってMr.Bigは彼女にブラックダイヤモンドをプレゼントする。
結局、SATCの4人の中で、伝統的な結婚をして子供を持つのは2人、結婚しても子供を持たないのが1人、独身主義が1人という、現代の都会に生きる女性の見本のような構成となっている。

彼女達が歳をとったとき、どんな風になっているのか、私は是非続編を観てみたい。きっと新しい後期高齢者像があるに違いない。

www.imdb.com

無教養な人間なので、この歳になって、夏目漱石の「門」を初めて読んだ。
「門」を読んだことのある人には何を今更であろうが、この小説も子なしの物語なのである。
はじめは2人の間に何があるのかわからない。ただ主人公の妻の御米が子供ができないことをとても辛く感じていることが端々に読み取れる。
そして決定的になるのが、彼女が占い師のところに行ったという告白である。
そこで読者は、2人が2度流産したこと、2人の過去の報いとして御米は子供を授からないと占い師に言われたこと、彼女がその言葉を心から信じていることを知る。

宗助のちょっとした言葉に敏感に反応し、傷つく御米。
それは子供がいる家は賑やかで良いねとか、体調が悪いのは子供ができたからじゃないかとか、男性がいかにも言いそうな台詞で、本当に無邪気に何の悪意もない。だが、子供を授からない事を申し訳ないと思っている妻には涙を流すのに十分だろう。

私が驚くのは、漱石は子供に恵まれた男性であるにもかかわらず、こうした女性の気持ちを描くことが出来る想像力、繊細さだ。
今読んでも何ともリアルな2人家族の物語に、漱石というのは何と新しいのだと思う。

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東京の夫婦

東京の夫婦、ようやく図書館の貸出の順番が回ってきて読了。
思った以上に、子供を持たない夫婦、というのが前面に出ている作品。
子供を持たないことを声高に主張しなければいけないほど、松尾がその事にわだかまりを抱いているということなのだろう。葛藤があるから書く。書かずにはいられない。
松尾の妻は、欲しくないという人の子供を産んでも仕方ないから、子供を持たないことに同意したという。それは言い換えれば、欲しいと思う相手とであれば子供が欲しいということだ。以前も書いたが、若い頃はあまり深くその事を考えないだろう。ましてや松尾スズキという歳の離れた著名な舞台監督との結婚なのだ。目の前のおやつを選ぶなという方が酷だろう。
だが、本当に親になるチャンスを失いそうになる時、まだ見ぬ我が子への思いと、長年連れ添った伴侶への思いとどちらが勝るだろうか。福祉大学で介護などを学んだという女性であれば尚のことではないか。

さて、私がここで他人の嫁にやきもきする理由は何だろう。
それは彼女の事を案じているからでは決してない。
私が案じるのは嫁の強い希望に信念を曲げて松尾が子供を作ることに同意する日が来ることだ。
そんな時、絶対に失われた時間が戻らない女といつでもやり直せる男の生理の違いに苛立たずにはいられないのだ。

だから、男の言葉など、信じられない、と思ってしまう。

松尾スズキの嫁問題

先日、ある雑誌の書評欄で松尾スズキの新刊のことを知った。

昔、ロッキングオン(ジャパンだったかも)で連載してた「この日本人に学びたい」という本が大好きで、何回読んでも涙が出るほど可笑しかった。当時、松尾スズキのこの本と、リリー・フランキーの「女子の生きざま」は私の二大愛読書だった。(知能指数低め)

しかしある日突然、私の松尾スズキ熱はぱたりと冷めて、その後の作品は全く読んでない。もちろん演劇を観たこともない。

のであるが、私の頭の片隅には常に松尾スズキをウォッチしなければという強迫観念があった。

過去の作品によく出てきてた美人妻と離婚したというニュースを聞いたときは、感慨深かったものだ。

 

で、新刊「東京の夫婦」の話である。

 

cakes.mu

 

といっても私はまだこの本を読んでいない。

私が反応したのは、この本の書評にあった「子供を持たない選択」というテーマについてだった。

彼の今の妻と結婚した理由も、その意思を尊重してくれたから、だというのだ。

 

そうなのかぁ・・・でもどうなのかなぁ。

 

20歳年下ということはまだ30代前半だ。結婚した時点ではその彼の選択に同意することにさほど葛藤はなかったかもしれない。

だけど、本当に子供が産めなくなるかもしれないと感じ始める30代後半になったとき、この奥さんの気持ちに変化が現れないと言えるだろうか。他人事ながら少し心配になる。

男はいいのだ。たとえ60になってから「やっぱり俺、子供欲しい!」ってなっても、生殖機能でいえば結構な確率で子供が持てる。

だが女性は違う。女性は結婚できる年になってから、子供が産めなくなるまでに、わずか20年ちょっとしか猶予がない。

だから焦る。真剣に考える。

そしてしばしば、離婚して次の男性を探すという手段をとる。

 

なので、私には自分が死んだ後の妻のことを心配する松尾スズキが結構滑稽に思える。

一番心配しなきゃいけないのは、自分の介護かもしれないのに。

まぁ彼くらい才能のある人なら、おしめを変えたい女は引きも切らずなのでしょうが。

 

マクロンの嫁とオトナの国フランス幻想

最近、フランス女性は何ちゃらみたいな本を立て続けに読んでいる。
このフランス女性は何ちゃら本で、毎回、必ず出てくるエピソードが、フランスでは女性を年齢で判断しない、むしろ、内面が魅力的な女性は歳を重ねるほどに美しくなるし、男性にもモテる、というやつだ。
そしてそれを裏付けるかのように、新しく誕生したフランス大統領の妻は夫より20をはるかに上回る歳上で、しかも彼が高校生の時に出会った彼女は既に子持ちの40代既婚というステータスだったという。
この話に世界中の年配女性が飛びついたのは言うまでもない。


最近観た映画は、フランスのカンヌからパリまでのロードムービーで、当然ながら主人公は十分魅力的な中年女性で、しかし夫には女としては見向きもされなくなっており、いわゆる中年の危機真っ最中なのだが、ひょんなことから共に旅することになるプレイボーイのフランス人の独身男性にもこれでもかというくらいチヤホヤしてもらうという、中高年女性の妄想が爆発した映画だったのだが、妄想度で言えば先日紹介した恋愛適齢期にはちょっと敵わない。何しろ中年女性が中年男性にモテるという設定なのだから、世の中に普通に無くはないという話である。

bonjour-anne.jp



そして先日放たれた文春砲は山浦代議士の不倫ニュースで、こちらもお相手は年下のエリートイケメン弁護士というのだから、世のおばさまがたの妄想が全力疾走するのは想像に難くない。

最初の話に戻ると、フランスでは成熟した女性がモテるというのは本当のことなのだろうか。随分と人間の本能を押し殺した傾向だと思う。確かに日本のように1億の半分が総ロリコンみたいな社会はそれはそれで異常だが、性欲の源は生殖欲求なのだから、生殖能力の高い若い女性がモテるのは別に偏見でも変態でも何でもない。

多分、フランスでも若い女性が性的な対象としてモテるのは日本と変わらないだろう。
ただ、学生時代から死ぬほど哲学とか勉強させられてきている彼らの中でも特にインテリ層は、同時に知的な満足も求めている。その左脳の方に集中すれば、スイも甘いも経験しつくした妙齢の熟女にも一定のニーズがあるということなのだろう。

だとしたら、中身がスカスカな熟年女性がたとえフランスに行ったからって別にモテるわけもないし、むしろその教養のなさが際立って恥ずかしい思いをするというのがリアルだろうが、我が同胞は歳を重ねた分だけは、厚みを増した腹の肉に負けず劣らず内面も充実してると思い込みたいのである。まぁそれがババアのババアたる動かぬ証拠なのである。

実るほど頭を垂れる稲穂かな、を今一度噛み締めておこうと反省して今日は筆を置く。